障害を持ちながらの働き方は具体的にどんなのがある? 働き方を一挙公開!
働くことは、生きるために必要になります。
しかし、障害を持ちながら働く方法は、なかなか周知されていないのが現状です。
企業としても、障害を持っている人よりも、健常者を雇いたいのが実際のところ。
「じゃあ、働くことは叶わないのかな」
と思われる方も多くいらっしゃるかと思います。
そんな時に、障害を抱えながらでも、働く働き方をご紹介させていただきます。
よろしくお願いいたします。
障害を抱えながら働いている人の数
障害を抱えながら働く人は、496,000人と言われています。
総務省発表の雇用状況白書によると、人数は毎年右肩上がりで伸びています。
日本の労働人口がおおよそ50,000,000人と言われていますので、全体の1%近くが障害を抱えながら働いている計算になります。
障害者雇用促進法で、企業には障害者を一定数雇わなければならないという法律の縛りがあるからです。
法律に違反すると、刑事罰や行政処分の対象となる為、会社としてはコンプライアンス意識をより一層持つことが求められています。
多様な働き方が認められている現代の日本では、ハローワークでも障害者雇用に関する相談を行っています。
障害者雇用については、これからますます需要が伸びていく働き方であることが、数字からも、日本の制度からも読み取れます。
これからの、働く障害者の数の動向に、注目が集まります。
障害を抱えながら働く方法
障害を抱えながら働く方法は、2つあります。
ひとつずつご紹介させていただきます。
【1】一般就労で働く
まずは、一般就労で働く方法です。
メリット
- 給与額が全国平均に応じた職種が多い
- 福利厚生が充実している
- スキルアップを目指せる
デメリット
- 急な休みが取れない場合がある。
- 自己管理を徹底される
- 環境の配慮を受けられない可能性がある
などが挙げられます。
障害を持っていても、会社や団体などの就職先に障害の有無を話す必要はありません。
しかし、健常者の方と同等の能力を求められ、一般的なビジネスマナーは当たり前だとみなされます。
一般就労で働く場合は、事前にご家族の方と相談しながら、働くようにしていきましょう。
【2】障害者雇用で働く
次に、障害者雇用で働く方法です。
障害者雇用は、障害の特性に応じて、必要な配慮を受けることができます。
メリット
- 障害の特性に応じた配慮が受けられる。
- 自分のペースで仕事ができる。
デメリット
- 給与が安い。(月7万円ほどが相場)
- キャリアアップが目指せないことがある。
- 有期雇用であることが多い。
一般雇用に比べると、時短労働に応じてくれる場合や、環境の配慮が得られます。
しかし、生活するほどの給与が得られないことが多々あるので、働くときは、就職先をしっかり調べる必要があります。
また、障害者雇用の場合は、障害者手帳が必要になります。
市区町村の障害福祉課で申請を行う必要があり、お医者さんの意見書なども必要になります。
詳しい申請方法は、市区町村のホームページをご覧ください。
自分に合う仕事を見つけよう
自分に合う仕事を、今一度見つけてみましょう。
「手作業が得意なのか」
「パソコンが得意なのか」
「専門分野に特化したことが得意なのか」
これらによって、働く職種が変わってきます。
障害を持った人に向いているとされる、職業で代表的なものを3つ挙げていきますね。
障害を持っている方が向いているとされる職業
①システムエンジニア
主に、取引先からの要望を聞き、ソフトのプログラミングやシステムの設計を行う仕事です。
チームの管理やマネジメント・お金の管理が求められることもあります。
障害を持った方は、1つのことに特化している特徴があるので、システムエンジニアで働く方も多くいらっしゃいます。
システムエンジニアとして働く方法も、1つの選択肢として考えてみると、良いかもしれません。
障害を持っている方が向いているとされる職業
②福祉職(介護・社会福祉士・ケースワーカーなど)
2番目は、福祉職です。
自分と同じように、弱い立場にある人たちを助けたいという気持ちで、福祉職を目指される方も多くいらっしゃいます。
私も、福祉職に従事していますが、私と同じように障害を持った方も少なからず職場で働いています。
必要な資格は介護系の資格や、社会福祉士などが求められます。
取得することが大変な資格もありますが、勉強していれば取れる資格になっているため、無理のない範囲で働きながら資格を取るようにしていきましょう。
障害を持っている方が向いているとされる職業
③工場で働く
3番目は、工場で働く方法です。
特に発達障害の方は、1つの事に集中することが得意な傾向があります。
その特徴を活かして、工場などで働いている方もいらっしゃいます。
主な仕事内容は、お菓子を袋詰めたり、段ボールを畳んだりと、決まった仕事をやることが多いようです。
また、手先の器用さが求められることもあります。
工場の雰囲気をつかみながら、自分に合った工場を探すことが一番良いと思います。
迷ったら適職診断を
ここまで挙げてきた例はほんの一例にすぎません。
全員がこの仕事が向いているかと言われれば、必ずしもそうではありません。
1人1人の特徴があって、仕事が成り立っていきます。
「じゃあどの仕事がいいのかな」
と思われる方もいらっしゃるかと思います。そういう時は適職診断を活用してみましょう。
直感で答えながら、「何が向いているのかを、コンピュータが教えてくれます。」
迷ったときは、適職診断を活用してみましょう。
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
障害を抱えながらも、働ける場所はたくさんあります。
無理のない範囲で、自分に合った働き方を見つけていきましょう。