【WEBmarketing − 実例】ブログとFacebook広告の活用
障害者雇用率を達成させる
都道府県:和歌山県
業種業態:飲食関連の製造業
従業員規模:50名
企業が抱えていた問題
A社は、従業員が50名で食品関連の製造業でした。田舎の工場で全社員が働く中小企業です。
そのため、障害雇用率制度の法定雇用率は2.2%なのですが、障害者の人材が集まらずに困っていました。田舎なので人材も集まりにくく中小企業ということもあり、応募自体こない日々が続きました。
そんなときに事務員の若い女性が言ったのです。
「ネットとかを活用してはどうでしょうか」と。
しかしA社は年配の人が多い企業でした。
日常でインターネットは利用しているものの、ビジネスとしての活用なんて考えたこともなく、イメージがつかない方が多かったようです。
そこで、ビジネス利用として弊社に依頼が入りました。
専門知識がなくても誰でもできるよう、まずは「ブログとFacebookで情報を発信しよう」ということで、翌日から事務員の女性が主導となり、社員全員でブログの更新を始めてもらいました。
「うちは製造業だし、取引相手以外はだれもうちのことなんて知らないのに、どうやって興味をもってもらうのか」と、社長は半信半疑でした。
しかし障害雇用率を達成させるためにも、とりあえずやってみようということで、社長自身にもブログを書いてもらうようにしてもらいました。
どのようなWEB・SNSマーケティングを行ったか
A社にはホームページがあったのですが長らく更新されていなかったので、毎日社員が交代してブログをアップしていきました。
内容は自社の業務内容や、社内の雰囲気、働いている人の人柄など、どういった会社か外部の人間に分かる情報を挙げていくことを意識してもらいました。
また、ホームページには「障害者を募集している」「障害者に配慮した職場である」「障害者の方でも働きやすい環境を整えている」という旨の内容をアップしました。
次に自社のFacebookページがなかったので、まずは企業ページの作成から始まりました。
そして毎日1記事、Facebookにも障害者の求人を出していることや配慮していることなど、障害者の方をターゲットにした内容を掲載し続けました。
また、ハローワークに出している障害枠の求人票にも、ホームページとFacebookのURLを記載し、どんな会社か明確に伝えることを心がけたのです。
どのような効果がでたか
始めて最初のころは全くと言っていいほど効果がありませんでした。
それでも毎日根気強く続けることによって、少しずつ効果が現れてきました。
目立った効果が現れたのは3ヶ月たったころです。
Facebook記事がシェアされたりいいねの数、コメントも増えていました。
そのタイミングで障害枠の応募が初めて来たのです。その後は、障害枠の応募がポツポツとくるようになりました。
ハローワークからは「志望者は御社のホームページやFacebookを見て、ここで働きたいと感じたようです」と言ってくれたようです。
「まさか製造業の自分たちの会社がネット上で見てもらえるなんて」と、社長をはじめ多くの従業員が感じてくれました。
最終的には6ヶ月の間に5人の障害者雇用が決まり、障害者の法定雇用率を達成できたと共に、雇用率が目標値を越えたので上回った人数3人に対して、毎月報奨金を貰えるようにもなりました。
企業からいただいた声
A社の社長からは、
「本当に助かった!うちみたいな小さい会社はインターネットで誰が見るのかと思って、そんなに重要視していなかったけど、これからはそういうのを活用していく時代なんだな」
「社員みんなが協力してくれたことで目的が達成できたし、更に社員の結束力も高まって一石二鳥だ」
という声をいただきました。
社員の方からも、
「最初は更新がたいへんだったけど、徐々に反応が増えて嬉しかった」
「こんなにも見てくれる人がいるなんて想像もしていなかった」
と言った声をいただきました。
現在も、ブログやFacebookの更新は定期的に続けてもらっています。
最近は女性社員の意見を取り入れ、InstagramやYouTubeで製造の様子を動画で流したりしています。
また、障害者雇用の方も、毎日楽しそうに誰も辞めず働いてくれているようです。