ネットで物を購入することが当たり前となり、消費者の選べる範囲は大幅に広がりました。

ネットにアクセスするだけで、誰でも好きなものが購入できる、素晴らしい時代です。

しかし、こうした事実は「売る側」にとって工夫が求められる状況となりました。

web上の販売ビジネスでは、リアルとは比べものにならない程たくさんのライバルとの競争を強いられかねないからです。

このような激しいwebマーケティングを制するために提案したい方法のひとつが、「ストーリー」です。

現状のマーケティングにお悩みの方は、ぜひご覧ください。

webマーケティングにおける「ストーリー」とは

webマーケティングにおけるストーリー付けというのはその他既存の方法と比較すればまだまだ新しい手法です。

しかしその効果は決して無視できず、時として大幅な数値の変化をもたらすことすらあります。

販売するサービスに「物語」を付与する

簡単に言えば、この手法は販売されている商品やサービスに対して「物語」を添付するということです。

物語というのはたとえば昔話の「ももたろう」や「うらしまたろう」のようなもの。

「昔々あるところに誰がいた」「誰かを救うために何かをした」といった、一連のつながりがあるお話をサービスに添付します。

これによって、「うちの商品は他とは違うぞ」といった特別感を付け足すことができるのです。

「ストーリー」の具体例

それでは、webマーケティングにおけるストーリーとはいったいどのようなものでしょうか。

例として、LP(ランディングページ)等の形式で宣伝されているサプリメントの広告によく似たものをここで簡易的に再現してみましょう。

・動機

私は身体が弱く、いつもサプリメントに頼っていたが、満足のゆく栄養素を含んだもの、安心して摂取できるものになかなか出会えず、いつも悩んでいた。

・行動

だから、自分で作ることにした。どのような成分かサプリメントに最適か、何年も調査研究を繰り返し、とうとう理想のサプリメントを作り出すことができた。

・特徴

このサプリメントは国内の既存品と比較して2倍以上の栄養素を含んでいる。

また、国内の工場にて厳格な基準のもとに製造している。

とても大きな時間と手間がかかるが、これも「安全で高品質なものを提供する」という想いがあってこそ。

・催促

だから、私はこのサプリメントで多くの方に健康な毎日を送っていただきたいと考えている。

無料体験制度や返金制度も用意しているので、ぜひ一度試して欲しい。

以上のように、商品に関するエピソードが詳細に書かれたサイトを、誰もが一度はご覧になられたことがあるのではないでしょうか。

まさにこれが「ストーリー」です

こうしたストーリーは主に「動機」「行動」「特徴」「催促」の4つのプロセスで構成されています。

創作等における「起承転結」「序破急」と同じようなものです。

実際ストーリーを構成しようとする際にも、こうした4つのプロセスに基づいて進めていけば作成が行いやすくなるでしょう。

「ストーリー」を付与するメリットとは

あえてこうしたストーリーを重視したマーケティングを行うことのメリットとは何でしょうか。

純粋に性能のよさや価格の安さ、積極宣伝による露出の増加を狙った方がよいと思われる方もおられることでしょう。

しかし、ストーリーを付与したマーケティングには、独自のメリットが複数存在しているのです。

顧客の「共感」を掴める

面白い物語というのは観客の「共感」を呼びます。 

「かっこいい」「面白い」「悲しい」といった、感情面を揺さぶります。

優れたストーリーマーケティングもこれと同様です。

その中で提唱されている問題点や目標等がネットユーザー自身の思考や理念と重なれば重なるほど、「その通りだ!」と共感し、競合サービスにはない特別な好意的感情を有してくれます。

記憶に残りやすい

web上にはさまざまなサービスが溢れています。

よって、ネットユーザーは膨大な選択肢の中から選ぶことができる分、サービスひとつひとつの特徴を覚えづらくなるのです。

そこに、そのサービスにしかない特別なストーリーが加わればどうなるでしょうか。

ただネットショップに陳列されている似たり寄ったりの類似品と比べて、そのサービスは特別な個性を感じ、印象にも残りやすくなるはずです。

ネットユーザーはストーリーを閲覧することにより、「このサービスはこうした悩みや目標に基づいて作られたやつだな」と、記憶や回想を行いやすくなります。

スペックや価格差、資金力を克服できる場合がある

ストーリーマーケティングで得られるもっとも大きなものは、ターゲットの「感情」です。

いくら理路整然とした理屈であっても、強烈な情熱には敵いません。

人間は感情で動きやすい動物だからです。

ストーリーによるwebマーケティングは、こうした感情を揺さぶり、ターゲットに自分たちのサービスを「特別」かつ「好き」と感じてもらえれば大成功です。

こうした「好き」の感情に働きかけるマーケティングは、時として競合商品とのスペック差や価格差、宣伝費等での不利を覆すことすらあります。

すなわち、広告戦略にコストをかけられない企業であっても、意外な大成果を得られる可能性があるということです。

「ストーリー」マーケティングの注意点

このように素晴らしい可能性を含んだストーリーマーケティングですが、実行にあたってはいくつか注意しておかなければならないポイントがあります。

こうした点に気をつけねば、むしろ逆効果となるかもしれません。

独善的になりすぎない

自分勝手な考えの主人公が我が儘を押し付け他人に危害を加える。

そのような物語は、あまり多くの観客には好かれないでしょう。

実は、ストーリーマーケティングにも同じようなことが言えます。

「最近の若い者はいい加減だ」「年寄りはマナーがなってない」等、特定の世代や性別、ひいては国籍や民族等への批判を交えたようなストーリーは、少なからず不快感を持たれます。

「こんなひどい目的で作られた商品なんて絶対に買わない」といった、「嫌い」の感情を根付かせてしまうかもしれません。

最悪、周囲から猛批判を受け、炎上にすら発展してしまうでしょう。

個人の身勝手で独善的な考えで基づいたストーリーは共感どころか「反感」を芽生えさせてしまいます、

ストーリーを構成する際は、それがさまざまな視点から見て不快でないか、よく考慮する必要があるのです。

矛盾が生じないようにする

物語を作る上でもっとも気をつけるべきは「矛盾の発生」です。

それまで山を歩いていた主人公が、次のシーンでいつの間にか何の説明もなく街にいれば、明らかにおかしいと思われてしまうでしょう。

こうした矛盾の発生は、物語への感情移入を阻害します。

マーケティングにおけるストーリーの場合もまた同様です。

「提供する商品は国産にこだわりたい」と述べた後で「海外の工場で作りました」と言われれば、多くの人がおかしいと感じることでしょう。

そういった矛盾があれば、共感を得づらくなってしまいます。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

ネットでの買い物が当たり前となり、それに伴いマーケティングが多様化した現代。

提供するサービスにストーリーを付加するということは、品質や価値と同等、あるいは時としてそれ以上に重要な要素となっていくでしょう。

現状のwebマーケティングに手応えを感じていないのであれば、ぜひこうした手法を取り入れてみてください。