LINEでのマーケティング活用
LINEは2013年にサービスを開始して以来、日本国内で多くのユーザーに愛用されています。
現在では、8100万人と非常に多くのユーザーがおり、もはや使用していない人がいないくらい、大きなコミュニケーションツールの1つです。
今回は、そんなLINEの特徴と、ビジネスの面から活用するマーケティング手法をご紹介いたします。
LINEでのマーケティング活用
LINEの特徴
LINEの大きな特徴は、なんといってもコミュニケーションのしやすさです。
一般的なネット上のコミュニケーション手段であるメールは、送信者を選んだり、件名を書いたりと、フォーマルな場面で活用することが多いですが、LINEの場合、小刻みにメッセージを送信できます。
また、LINE電話という機能は、音声通話・ビデオ通話の機能が無料で使えるので、一般的な携帯キャリアの通話料を節約できる点でも非常に便利です。
さらに、LINEではグループ機能というものがあり、複数人と同時にコミュニケーションが取れます。
この機能はチャットだけではなく、通話機能にも対応しており、グループ通話と呼ばれています。
1つだけ、便利であるとともに不便な機能があります。
それは「既読」マークが付くことです。
これは、あなたが送ったメッセージを、受信者が読んだ場合に付くマークですが、便利でもありながら、同時に「既読無視」といった不快な思いもしてしまうものですので、ユーザーの間では、賛否両論の意見があげられています。
LINEのビジネスにおける特徴
最近はTwitterやInstagramといったSNSを用いたビジネスが主流となっていますが、LINEを使ったビジネスの特徴とは一体どういったものでしょうか?
ここでは、コミュニケーションツールとしてのLINEのビジネス面からみた利点などを解説していきます。
「集客のしやすさ」
LINEが普及する前は、メールマガジンなど、メールを使った集客をするのが一般的でした。
しかし、LINEが普及してからは、メールを開封する人が圧倒的に減ってしまったため、メールを使った集客が困難になりました。そのため、企業の多くは、LINE集客に移行してきています。
先ほどもご紹介したように、LINEはユーザーが多く、幅広く宣伝できるという利点があります。
マーケティングを上手く活用できれば、広告が認知させられるだけでなく、実際の購買にもつなげやすくなります。
「ユーザー属性」
LINEのユーザーが10代〜60代までと、他のSNSやコミュニケーションツールと比べて、ユーザー層がとても広いです。
男女比は52.5%と、やや女性のユーザーの方が多いというデータがあります。
職業では、会社員が多く、企業内の業務連絡で使われることが多いことがわかります。
使用頻度の面でみると、年齢性別問わず、ほぼ全てのユーザーが毎日利用しています。
女性ユーザーが多いことにも関係しますが、女性の方が男性よりも使う傾向があります。
LINEにおけるマーケティング手法
ここからは、マーケティングにおけるLINEの活用方法を3つご紹介いたします。
LINE公式アカウント
LINEをビジネスで使う場合は、個人アカウントではなく、公式アカウントを開設する必要があります。
公式アカウントは、ユーザーに友達登録してもらうことで、様々なサービスやお知らせを届けることができる機能をもっています。
新商品・新サービスに関する宣伝や、クーポン、値引きに関する情報を発信して購買に誘導するなど、様々な活用ができます。
また、個人アカウントのように、ユーザーと個別でチャットすることもできるので、お知らせツールではなく、商品・サービスに関した生の声やフィードバックをもらうなど、ユーザーとコミュニケーションをとる手段としても活用できます。
LINE広告ネットワーク
LINE広告ネットワークを使うと、LINEに関連したサービス以外のアプリ等に広告を拡散させることができます。
これは、普段LINEを使わないという一部のユーザーに向けて配信することと同じになるので、非常に幅広く宣伝することができます。
広告費用としては、最低単価が1円〜なので、目的やニーズに合わせた広告パフォーマンスの向上が期待できます。
もちろん、LINEに関連したサービスにも広告は表示されるので、LINEユーザーに対しては一層宣伝効果が期待できるサービスです。
LINE Moments
あまり馴染みがないサービスですが、LINE Momentsという、広告の配信にはもってこいのサービスがあります。
LINE Momentsは、最大10秒の動画を作成できる、いわば動画編集ツールです。
10秒という短い時間ではありますが、多彩な機能とセンスを組み合わせれば、とても魅力的な動画を作ることができます。
特に、広告の動画を上手いこと魅力的に作成できれば、興味を持ってくれるユーザーが増えるでしょう。
会社を経営されている方や、企画部にお勤めの方は、動画編集スキルがあってセンスのありそうな方に、LINE Momentsでの広告動画制作を任せてみてください。
LINEをビジネスで使うメリット
馴染みがある、ユーザーが多い、使いやすいなど、LINEをビジネスで活用するメリットは様々ですが、企業のお財布にとっても1つメリットがあります。
それは、開発費用が抑えられることです。
マーケティングにおいて、何らかの大掛かりな開発を行うというケースが多いかと思います。
しかし、LINEを使ったマーケティングでは、大規模な開発をせずに済むというメリットがあります。
自社アプリやサイトの制作にかかる費用は規模によっては莫大ですが、LINEはそれだけで完結してしまうので、開発費用をぐんと抑えることができます。
また、LINEは、ビジネス活用におけるプラットフォームが整っているため、自社で始めるよりも失敗するリスクは低いです。
LINEマーケティングの成功事例
最後におまけとして、LINEマーケティングを活用して成功した企業をご紹介いたします。
「サントリー」
サントリーは、自社でオープンするボトルスタイルのカフェで、商品をLINEで事前に注文できるサービスを導入しました。
注文〜支払いまで、全ての工程をLINEでできてしまうため、利便性の高さが注目されました。
このLINEマーケティングが成功につながった点は、顧客がサントリーの公式アカウントを友達追加しないと、そのサービスが使えなかったというところです。
友達追加してもらえれば、トーク機能で新商品・新サービスの効率の良い宣伝になります。
また、キャッシュレス化が主流になってきているため、このようにキャッシュレス決済ができるというマーケティング手法も事業の成功へとつながったと思います。
「千趣会」
千趣会は、ベルメゾンネットを運営している企業です。
実は千趣会も、LINEマーケティングにおいて成功を収めています。
数字的な面でみると、LINEショッピングでイベントを開催している時期での新規会員数が平均300%、受注金額が平均270%にも上昇しています。
LINEショッピングは、通販やEC事業者向けのアフィリエトサービスで、LINEショッピング上で、ユーザーが欲しいと思った商品をクリックすると、販売元のサイトへと誘導されるという仕組みをしています。
このサービスを利用したユーザーが、実店舗で商品を受け取るように誘導すれば、ネットと実店舗の売上をあげられると期待されており、まさにその手法で成功したのが千趣会なのです。
まずは、ターゲティングから
今回は、皆さんが日常生活で最も利用しているであろうLINEの特徴と、LINEのビジネスにおける活用法をご紹介いたしました。
こんなにも身近なものからビジネスチャンスが生まれるとなると、早速活用してみたいという気持ちになりませんか?
実際に成功をしている企業が他にもいて、マーケティング方法によっては、さらに売上が伸びることも期待できると思います。
まずは、しっかりと宣伝したい商品・サービスの顧客層等を分析した上で、効果的なLINEマーケティングを活用してみてください。