障害者雇用

人工透析をしている社員に宿泊をともなう出張をさせる際の配慮について

小嶋翔

病院で人工透析をしている人の場合は週3回ほど通院します。

その期間にわたる場合でもかかりつけの病院で出張先の病院を紹介してもらえば、出張先で人工透析を受けることができます。

その際には、現在透析をしている病院で担当医師の紹介状と透析記録を準備する必要があるようです。

ただし、人工透析の設備を整えている病院は限られているため、地域によっては長期滞在がむずかしい場合もあります。

海外への出張でも、同じようにかかりつけの病院で紹介してもらい、出張先で病院が確保できれば可能となります。

海外の場合は治療費の支払いなどで国内とは事情が異なります。

十分な金銭を準備したり、クレジットカードを持参するようすすめるなどの配慮が必要です。

腹膜透析で処置をしている人の場合は、出張先に安静に横たわれる場所の確保ができるかどうかを事前に確認しておくと安心して出張できます。

また、出張が長期にわたるときには、移動に際して負担とならないよう腹膜透析液を事前に送付するなどして、なるべく負担を軽くするように配慮するとよいでしょう。

なお、海外出張などで飛行時間が長くなる場合でも、腹膜透析液と器具を持参していれば機内でも行なうことができますので、本人の負担があまり大きくならないようなら問題はないでしょう。

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