【WEB未経験者向け】「CTR」と「CVR」の違いって?web広告の基礎用語解説
かつて広告というのは、紙や看板、テレビ等の媒体を経由して配信されることが当たり前でした。
しかし、そういった媒体を経由する時代も、もはや過去のものとなりつつあります。
なぜならば、近年、web広告が成長しているからです。
従来の媒体よりも遥かに手間入らず、遥かにスピーディーで拡散範囲の広いweb広告は、そう遠くない将来主流となっていくでしょう。
よって、今のうちからweb広告に関する知識を学んでおかなければ、むしろ今後他社に遅れを取ってしまう可能性があります。
今回の記事は、そんな今熱いweb広告界隈で使われているさまざまな用語を解説していきますので、最後までご覧ください。
なぜ、わざわざweb広告用語を覚えなければならないのか
まずは、なぜweb広告の専門用語を覚える必要があるのか?、このことについて説明していきます。
門外漢にとって、専門用語というのは、いかんせん触れづらいものです。
特に、こうしたwebやテクノロジーに関した用語というのは横文字が多く、人にとっては覚えづらさを感じることもあるでしょう。
しかし、それでもこれらの用語は覚える必要があると思われます。
その理由は、以下のようなものです。
web広告専門用語を覚える理由①:広告サービスのほぼすべてで「前提」として求められる知識だから
SNSやポータルサイトの広告サービスを利用し、宣伝を行う場合、これらの用語の知識は非常に重要です。
なぜなら、こうした広告サービスの管理画面や出力される統計では、当たり前のように専門用語が使用されているからです。
サービスによっては、用語のかんたんな説明を行ってくれる場合もありますが、それでも無知な状態から効果的に利用するのはやや厳しいものがあります。
例えて言うなれば、自動車を運転するというのに「ブレーキ」や「アクセル」といった用語を知らないようなもの。
単語だけを見て意味をスムーズに思い出せる状態でなければ、かなりの不便さを感じてしまうでしょう。
web広告専門用語を覚える理由②:これらの用語の必要性、重要性はますます高まるから
そして何より、こうしたweb広告に関連した用語は、将来より頻繁に使われることとなるでしょう。
web広告の普及は急速に進んでおり、今後その勢いが衰える可能性はかなり低いです。
こうした用語に苦手意識を感じて遠ざけていると、環境の変化についていけなくなってしまうかもしれません。
web広告基礎用語を解説:その1
それでは、web広告の現場で頻繁に使われているさまざまな用語について解説していきます。
Impression(インプレッション)、リーチ
簡単に言えば、「web広告をターゲットに何回表示したか」を意味する数値です。
たとえば、YouTubeに広告を出してサイト内で1万回表示された場合、インプレッションは1万回となります。
これに対してリーチというのは、「広告を表示したユーザーの数」です。
インプレッションの場合は、同一のユーザーに複数回表示してもそれぞれカウントされますが、リーチではそのような場合、何度表示されても1回と扱われます。
インプレッションに対して、CTR(クリック率)があまりにも低い場合は、広告に魅力がないのかもしれません。
エンゲージメント
表示された広告に対し、何かしらのアクションを起こしたユーザーの数や割合のことを、web広告では「エンゲージメント」と言います。
ここでいうアクションというのは、たとえばSNSにおける「いいね!」や「シェア」、コメントによるメッセージの送信、そして広告自体のクリック等です。
CTR(シーティーアール)
CTRというのは一言で言えば「クリック率」です。
広告が表示された回数の内、広告をクリックした数の割合を意味します。
計算式としては以下の通りです。
クリック数÷Impression×100=CTR
たとえば、1万回表示された広告が100回クリックされたとすれば、CTRは「100×10000×100=1」で1パーセントとなります。
CVR(シーブイアール、コンバージョン)
クリック数のうち、そこからさらにサービス成約、問い合わせや資料請求に至った率を導き出すのが「CVR」です。
「コンバージョン」とも言います。
広告を見てクリックし、サイトやLPを見た上で何かしらのアクションを起こしているので、CVRの率は「顧客になり得る前向きなターゲットがどれだけいるか」という指標でもあります。
計算式はこのような形です。
成約、問い合わせ数÷クリック数×100=CVR
クリック数100回のうち成約数が5件であった場合、「5÷100×100=5」でCVRは5パーセントとなります。
CVRが低い場合、サイトデザインあるいはサービスそのものに問題が内在している可能性があります。
web広告基礎用語を解説:その2
この他にも、web広告ではさまざまな用語が使われています。
これらをすべて覚えるのは少々手間ではありますが、知っているのと知らないのとでは今後の結果に大きく関わってきます。
セッション数
セッション数と言うのは、「1人のユーザーがサイトを訪問し、滞在した数」です。
この数値を参照すれば、1人のユーザーがどれだけサイトに興味を持っているかを把握することができます。
ただし、このセッション数はやや複雑な基準が設けられています。
たとえばGoogleの場合、サイトを訪れてから何もせず30分経過した、ないし日をまたいでの訪問を行った等の場合のみセッション数としてカウントすると定義づけられており、サービスによってこうした基準は微妙に異なっているようです。
CPC(シーピーシー)
CPCというのは、いわゆる「クリック単価」です。
googleやFacebook、Tiktok等で提供されている多くのweb広告において、その支払い額は1クリック単位で計算されることがしばしばあります。
クリック1つに対してどれだけのコストがかかったかが重要となるのです。
その計算式は、
広告費÷クリック数=CPC
CPCが安価であればあるほど、優れたコスパで効果的に宣伝を行うことができたということになります。
ROAS(ロアス)
費やした広告費に対してどれだけ利益を得られたかどうかを測るための基準が「ROAS」です。
これは広告費に対する利益率をパーセンテージで導き出し、その宣伝が成功であったか否かの判断材料とするものとなっています。
計算式は以下の通りです。
宣伝により発生した売上÷広告費×100=ROAS
たとえば30万の宣伝費をかけた結果、100万円分のサービスが購入された場合、その計算式は「1000,000÷300,000×100=333(小数点切り捨て)」。
それによれば、実に広告費の3倍以上もの売上を達成できたということとなります。
WEB広告用語を少しづつ覚えていこう
今回紹介したweb広告用語は、あくまでも基礎的なものです。
マニアックなものを含めれば、かなりの数があります。
マーケティングに関連する業務に従事しているならば、こうしたweb広告に関する知識はおざなりにできません。
少しずつでもよいので、その意味を理解できるようになっていきましょう。