障害者雇用

就労移行支援事業所とは?詳しく解説してみました!

小嶋翔

こんにちは。就労移行支援事業について、ご存じでしょうか。

障害を抱えた人が、会社に就職をするための準備を行うための公的機関です。

ビジネスマナーや、スキルを身に着けて、会社で働くときに困らないようにしてくれます。

今回は、そんな就労移行支援事業所について、ご紹介させていただきます。

よろしくお願いいたします。

就労移行支援事業所とは

誰にでも平等に働く権利があります。

就労移行支援事業所は、障害を抱えていても、働く為のスキルとビジネスマナーを訓練するための場所です。

適正に応じた職業の斡旋や、求人活動なども並行して行っています。

能力に応じて、職場への定着支援などのフォローアップ体制も充実しているので、就労移行支援事業をうまく活用されると良いでしょう。

利用までの流れ

就労移行支援事業は、利用までいくつかのステップを踏む必要があります。

それぞれ、ステップ分けしてご説明いたします。

ステップ1 まずは就労移行支援事業所を見学する

就労移行支援事業所をまずは探しましょう。

ホームページなどから、お気軽に調べることができます。

全国就労移行支援事業所一覧

上記のURLから、最寄りの就労移行支援事業所を検索することができます。

通いやすいところから、通うようにしましょう。

雰囲気のいいと感じた就労移行支援事業所が見つかったら、実際に見学です。

そのままお電話して、「見学したい」趣旨の内容を伝えましょう。

ステップ2 利用先を決めたら、市区町村に受給者証を申請

利用先が決まったら、市区町村の障害福祉課に「障害福祉サービス受給者証」の申請を行いましょう。

申請書の記入と、利用の為の認定調査があります。

認定調査は、自宅まで市の職員が訪問して、受給者証発行の調査を行います。

基本的には聞き取り調査がメインになるので、困っていることなどをありのまま話しましょう。

ステップ3 就労移行支援事業所と契約

障害福祉サービス利用受給者証の支給が決定したら、就労移行支援事業所と契約を結びます。

この時に、就労移行支援事業所のスタッフが、サービス等利用計画書を作成します。

「どのような支援が必要なのか」が記載されている書類で、サービスを受けるためには必要になります。

ここまで行ったら、初めて就労移行支援事業所と契約です。

サービスがスタートされます。

利用料金

区分世帯の収入状況負担上限月額
生活保護生活保護受給世帯0円
低所得市町村民税非課税世帯(注1)0円
一般1市町村民税課税世帯(所得割16万円(注2)未満)※入所施設利用者(20歳以上)、グループホーム利用者を除きます(注3)9,300円
一般2上記以外37,200円

参照:厚生労働省・利用者負担より

利用額は、所得によって変わってきます。

所得が高ければ高いほど、利用料金も高くなります。

上記の厚生労働省のデータを参考にされると良いかと思います。

詳しい計算方法については、最寄りの市区町村にお問い合わせください。

利用対象者

以下3つの条件を満たしている方が、対象となります。

  • 18歳以上65歳未満の方
  • 身体障害・精神障害・発達障害の方
  • 一般就労が可能と見込まれる方

これらの方が利用を行うことができます。

就労移行支援を受けられる期間

就労移行支援を受けられる期間は原則として2年間です。

その後の職場への定着を受ける、定着支援などは、6か月間利用を行うことができます。

「2年間だけでは、難しそう」という方は、期間満了後、市区町村に申請を行い、最大一年間期間の延長を受けることができます。

ただし、誰でも期間延長を受けられるわけではなく、審査会が期間の延長を認めた場合のみ、期間延長措置が認められます。

利用するメリット

就労移行支援を利用するメリットはどのようなものがあるでしょうか。

今回は、就労移行支援を利用するメリットをご紹介させていただきます。

生活の基盤が作りやすい

就労移行支援は、生活のリズムを作り上げる習慣となりやすいです。

1週間に5日間、休まずに通うことで生活のメリハリが出やすくなり、生活基盤の構築にも繋がります。

また、休まずに通えた実績は、会社に採用されるときの1つの評価ポイントとなります。

就職活動でも、プラスに作用しやすくなるのです。

職業に直結したスキルを得られる

2番目が、職業に直結したスキルを得られる点です。

どんな仕事をしたいのかを、事前にヒヤリングを行ってくれるので、1人1人に合わせた支援が受けられます。

それによって、必要なスキルなどを取得できるので、仕事に直結させることができます。

集団活動や、対人関係の構築に繋がりやすい

3番目が、人間関係の構築に繋がりやすいという部分です。

就労移行支援事業所は、1人で利用するわけではありません。

様々な方が利用されるので、集団行動を求められます。その為、社会人として必要な対人関係の構築をするいい機会になります。

同時に、コミュニケーション力を身に着ける機会にもなります。

対人関係や、コミュニケーション力を身に着ける上でも、絶好の場所と言えるでしょう。

就労移行支援は就職に有利?

就労移行支援を利用する=就職に有利かと言われると、そうではない場合があります。

就労移行支援事業所の体質になるのですが、利用してくれる人が増えることで、国からの助成金がもらえます。

この助成金を目当てにしてしまい、プログラムの内容的に質があまりよくないケースも散見されるようです。

結果として、就職に結びつかないケースもある為、就労移行支援事業所の裁量で、利用者の方の人生を左右しているとも言えます。

その為、口コミをしっかり見たり、利用している方の声を聞くことが大切になります。

また、見学の段階で雰囲気をつかんで、自分に合っているかどうかを判断することも必要です。

就労移行支援事業所選びが、運命を左右するといっても過言ではないでしょう。

まとめ

さいごまでお読みいただき、ありがとうございました。

就労移行支援について、イメージが深まっていただければ幸いです。

障害があっても、働く為の準備を手助けしてくれる就労移行支援。

迷ったら、活用してみましょう。

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社会人3年目の25歳になります♬
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